2007-10-16 (Tue)

Debian on Thinkpad X61s

今まで使っていた T43 の調子が悪くなってきたのと、出先でも利用したくなってきた感じなので、新しいマシンを購入しました。

それで、早速 Debian をインスコしたのでそのメモです。

T43 の時は 真面目にやりすぎて 1回で全部解説出来なかったから、タイトルに「その1」とか付けて続きを書こうと思っていたけど、その後めんどくさくて放置する結果になってしまったので、今回は適当な感じでまとめました。

色々新しいソフトウェアが必要そうだったので、テスト版の lenny を導入する事に。インストールに使ったドライブは LDR-TA165U2 ってやつでして、USB からでも普通にブートしてインストール出来ました。

いつも他人のお勧めは聞かないので、tasksel もすっ飛ばした最小構成で特に悩まずインストール完了。最初に入れるモノは大体決まってて、こんな感じ。

libncurses5-dev autotools-dev zsh screen sudo ssh w3m-img wireless-tools wdm dpkg-dev devscripts pkg-config libgtk2.0-dev xfonts-shinonome libgtk1.2-dev g++ libgpgme11-dev migemo libxt-dev libperl-dev gtk-engines-pixmap gtk2-engines-pixbuf libxaw7-dev libc6-dev subversion exuberant-ctags gimp libimlib2 curl mpack anacron mule-ucs ruby fetchmail procmail ntpdate sniffit unzip sharutils fontconfig libperl-dev gimageview vim-full emacs21 wl gkrellm gkrellkam lv automake libtool byacc bison flex libncurses5-dev whois ncftp bplay binutils xfonts-mona

あとは適当に UIM 関連のとか apache とか。

そんで肝心のセットアップですが、以下の二つのサイトがとても参考になります。なりました。超助かりました。

* カーネル構築

hidenden さん所の、X61 まとめ の所の dot.config をもらってきてそいつで構築。いじってない。カーネルのバージョンは2.6.21。

initrd を生成しないと、kernel panic になってブート出来なかった。make-kpkg --initrd --revision [何とか] みたいにやれば initrd のイメージも作ってくれる。

* 無線LAN

ipw3945-source を apt-get してモジュール化してインストール。あと firmware-ipw3945 とか ipw3945d とかのパッケージが必要かも。

*

alsa-source を apt-get して、パッチをあててモジュール化してインストール。

パッチはこの三つ。

* サスペンド

acpid, acpi-support, uswsusp を入れて、/etc/acpi/sleep.sh を以下の内容に差し替え。

#!/bin/sh

rmmod usb_storage
rmmod uhci_hcd
rmmod ehci_hcd

/usr/sbin/s2ram -f -a 1 -m

modprobe uhci_hcd
modprobe ehci_hcd
modprobe usb_storage

デフォルトの echo mem > /sys/power/state とかオプションなしの s2ram コマンドだと、サスペンドから復帰した時に画面が異様に暗い謎の状態になるんで全面的に書き換えた。acpi-support が提供する /etc/acpi/events/* とかまったく使ってない。USB 関連のモジュールを外してるのは、サスペンド中に USB の抜き差しをすると復帰しちゃうみたいなんで。

あと、蓋を閉じただけでサスペンドして欲しいんで、/etc/acpi/events/lidbtn の action を /etc/acpi/sleep.sh に変更。

この設定内容だと、蓋を開けただけじゃサスペンドから復帰しないので、電源ボタンを押す必要あり。ここは何とかしたい。

s2disk でハイバネもいける。ハイバネのために、スワップ領域のサイズは大きめにした方が良い。

* 指紋

ぴくみんさんのメモ に書いてあるように、experimental にある deb を持ってくると指紋認証も使えるようになる。sudo の時とか結構便利。SSH でリモートログインしようとすると、稀に蹴られる。

取ってきたパッケージは以下の通り。

  • libthinkfinger0
  • libpam-thinkfinger
  • thinkfinger-tools

あとはぴくみんさんの所に書いてある通りに、tf-tools --add-user [ユーザ名] で登録。tf-tools --verify-user [ユーザ名] で確認。で /etc/pam.d/common-auth に追記すればOK。この辺の事は、/usr/share/doc/thinkfinger-tools/README.gz とか見ればちゃんと書いてある。

* Xorg

色々いじってたけど、今はこんな感じ。

TV どうのこうのっていうのは、lenny のバージョンのドライバなら気にしなくて良さそう。

デュアルディスプレイの設定も入れてあるんだけど、この状態だと一部のエリアが共有して表示されちゃうからログインした後に xrandr コマンドで調整してやる必要あり。

自分の場合は X61s の上側の位置にモニタを設置しているので、こんなコマンドを打つ。

xrandr --output VGA --above LVDS --mode 1680x1050

intel ドライバが動くので、beryl も google-earth も快適に動作してイイ感じ。

Posted by Kyosuke Takayama at 2007-10-16 (Tue) 00:02 printable version

この記事へのコメント

1) ryosuke (2007-10-24 (Wed) 00:10)

参考になりました。
よろしければ詳しい無線ランの設定の方法を教えてください.
私はX61でdebianをつかっています。

2) takayama (2007-10-24 (Wed) 09:44)

設定って、/etc/network/interfaces に書く内容ですか?
インストールした時の手順が知りたいって事でしたら、すみません、もう覚えてないです。

特にハマりポイントはなかったし、X61 だから何かっていう点もなかったはずです。

3) ryosuke (2007-10-24 (Wed) 23:29)

/etc/network/interfaces
の内容です.
すいません言葉たらずで。
よろしくおねがいします。

4) takayama (2007-10-25 (Thu) 22:03)

確か WEP だかで繋いでたんだと思います。
秘密な所は XXX にしてあります。

auto lo
iface lo inet loopback

iface eth1 inet dhcp

auto eth2
iface eth2 inet static
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.0.1
address 192.168.0.XX

wireless_essid XXXXXXXXX
wireless_mode managed
wireless_key1 s:XXXXXXXXXXXXX
wireless_defaultkey 1
wireless_keymode open

eth2(無線)は固定で、eth1(有線)は DHCP ですね。eth0 は多分 Bluetooth です。

5) Passers-by (2010-08-10 (Tue) 22:39)

simply mepisを使用すれば?

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