■ Trac をインストールしてみたよ
Trac の解説書を書いたので、こちらもあわせてよろしくお願いします。
プロジェクト管理システムの Trac を Debian/Sarge なサーバマシンに入れてみました。
どうせ一人で管理しているプロジェクトしかないので、最初は FlexySvn と言う XUL アプリな Subversion browser を入れようと思っていたのですが、PHP5 を要求しやがるので諦めました。PHP4 でも動くように頑張っているみたいなので、そっちを期待しましょう。
で、Trac とは「Wiki(情報共有)」と「BTS(バグ管理)」と「Subversion(ソースコード管理)のフロントエンド」が一体になったなんだか凄そうなシステムです。どう考えても一人で使うようなものではありませんが、セッティングマニアに何言っても無駄!
Debian では標準のパッケージが用意されているので、apt-get のみとインストールは簡単です。バージョンは 0.8.1-3sarge2 というやつが入りました。
$ apt-get install trac
これで trac-admin コマンドが使えるようになり、こいつを使って trac 用のディレクトリが用意出来ます。とりあえずテストなので、/tmp ディレクトリにファイルを配置。(下の説明は、既に Subversion を利用している事が前提になってます。)
$ mkdir /tmp/trac $ cd /tmp/trac $ trac-admin test initenv Project Name => とりあえずデフォルトの My Project Path to repository => どこか適当な subvresion リポジトリへのパス Templates directory => 多分そのまま Congratulations! って出れば完了
Project Name は UTF-8 であれば日本語でもOKっぽいです。これで /tmp/trac/test ディレクトリが出来上がりました。このままだと Web 経由で読み込めないのでオーナーを変更しておきましょう。
$ chown -R www-data ./test
trac ディレクトリにアクセス出来るように apache の設定を行ないます。以下は apache2 用の設定ですが 1.x 系でも大差ないと思います。http://localhost/proj という URL で先程作ったデータにアクセス出来るようにする設定。
$ vi /etc/apache2/sites-available/trac Alias /trac "/usr/share/trac/htdocs/" ScriptAlias /proj /usr/share/trac/cgi-bin/trac.cgi <Location "/proj"> SetEnv TRAC_ENV "/tmp/trac/test" </Location>
この設定を有効にして apache を再起動。
$ a2ensite trac $ /etc/init.d/apache2 reload
そんでもって http://localhost/proj にアクセスすると、さっき作った My Project が表示されます。日本語もちゃんと表示されるし良い感じです。
次はメニューや、デフォルトの Wiki ファイルの日本語化をしてやります。インタアクト さんが日本語化したファイルを用意して下さっているので、ありがたく頂戴しましょう。
ZIP ファイルを落としてきて展開したら、README 等にざっと目を通して templates と wiki-default を、/usr/share/trac/templates/ /usr/share/trac/wiki-default/ に配置しましょう。もちろん元のディレクトリは念の為に mv して残しておくべきです。ちなみにサイトに置いてある ZIP ファイルは、Debian パッケージとバージョンが合っていませんが、ちょっと試して感じでは大丈夫そうでした。が、まぁ、気になる人は使わない方が良いかも?
入れ換え終わったら、またさっきの trac-admin hogehoge initenv をやってプロジェクトを作成すると、今度の画面は全て日本語になっています。やったね。
で、これで終わりでも良いのですが、mod_python が使えるよって事なので設定をします。
$ apt-get install libapache2-mod-python $ vi /etc/apache2/sites-available/trac Alias /trac "/usr/share/trac/htdocs/" <Location "/proj"> SetHandler mod_python PythonHandler trac.ModPythonHandler PythonOption TracUriRoot "/proj" PythonOption TracEnvParentDir /tmp/trac </Location> $ /etc/init.d/apache2 stop $ /etc/init.d/apache2 start
mod-python をインストールする時に、設定を有効にするかどうかを聞かれるので yes にしましょう。no にしちゃった人は、a2enmod mod_python とかやって手動で有効にして下さい。最後に apache をリスタートしていますが、reload ではうまくいかなかったので stop => start しています。
これで http://localhost/proj にアクセスすると /tmp/trac ディレクトリに配置されているプロジェクトの一覧が表示されるので、利用したいプロジェクトを選択すれば中に入る事が出来ます。
やっぱり mod- だけあってかなり高速になりました。コリャ快適だわいな!
あとは認証の設定を行なったり権限の設定をしたりしないといけないんだけど、そこはまたの機会にお会いしましょう。あと使用感とかもまたの機会に!
* 2006-03-27 追記:
最近の trac-0.9系だと、mod_python の設定方法が変更になっていて、
PythonHandler trac.ModPythonHandler
の部分は
PythonHandler trac.web.modpython_frontend
こう書きます。
Posted by Kyosuke Takayama at 2005-10-24 (Mon) 22:57 printable version
1) piromix (2005-10-25 (Tue) 04:20)
こんにちは。Tracには自分も興味があったので参考にさせていただきます。自分も一人でしか使わないですけど(笑