■ Debian のカーネル再構築方法
Last Update: 2003--0-2- (Fri) 28: 0
Debian 流のカーネルの再構築方法です。カーネル2.4.18-bf2.4から2.4.20にした時の方法です。
pcmcia-cs が入っている場合は、カーネルのバージョンに依存されますので、pcmcia-cs も一緒にコンパイルする必要があります。
カーネルを構築するためには、kernel-package が必要ですので、もしまだ入ってなければインストールしておきましょう。
$ apt-get install kernel-package
まずは、apt でソースを取得し展開します。
$ apt-get install pcmcia-source kernel-source-2.4.20 $ cd /usr/src $ tar xvfj kernel-source-2.4.20.tar.bz2 $ tar xvfz pcmcia-cs.tar.gz
シンボリックリンクをつけておきます。
$ ln -s /usr/src/kernel-source-2.4.20 ./linux $ cd linux
2.4.18の時の config ファイルを持ってきます。こうしておけば、新しくなった項目のみチェックする事が出来ます。
$ cp /boot/config-2.4.18-bf2.4 .config $ make oldconfig
カーネルのビルドをします。revision 番号は、好きなものを指定しましょう。「英数字+-.」が使えます。
今回は、「custom1.0」としました。
$ make-kpkg clean $ make-kpkg --revision custom1.0 \ kernel-image modules-image
ビルドが終わると、deb パッケージが出来上がっているので、それをインストールします。いくつか、質問されますので、それに答えていきましょう。わからなければデフォルトのままでもOKです。
$ cd .. $ dpkg -i kernel-image-2.4.20_custom1.0_i386.deb \ pcmcia-modules-2.4.20_3.1.33-6+custom1.0_i386.deb
以上で終了です。
Lilo も自動的に書き換えてくれるようなので、そのまま再起動してしまって問題ありません。起動したら uname -a 等として、新しいカーネルが認識されているか確認して下さい。もし、起動しなくなってしまったら、lilo:LinuxOLD として起動すれば、今までのカーネルで起動します。
Posted by Kyosuke Takayama at 2003-02-28 (Fri) 09:49 printable version